4限目 がんの社会 ~がんと生きる社会をつくる~

2人に1人ががんになる日本。そして治療で治るようにもなってきた現代。
「がん=不治の病」は昔のことで、
いまは、より自分らしく
「がんと生きる」ことを考える
ことが大切です。
「がんの社会」ではがんに関する社会問題を取り上げます。

がんになっても
8割の人が仕事を続けたい
と思っています。

がんと診断後の就労の意向

グラフ

職場では?

がんについて
職場で話した。

グラフ

治療と仕事の
両立のための
配慮があった。

グラフ

両立のための
会社の制度を
利用した。

グラフ

出典:「患者体験調査報告書 平成30年度調査」 厚生労働省委託事業
国立がん研究センターがん対策情報センター

「がんになっても仕事を続ける」を当たり前に

最近ではがん全体の5年生存率は
60%を超え、“がんは治る時代”と言われています。
さらに、今のがん治療は通院が中心です。
がんになったら仕事を辞めるのではなく、仕事と治療の両立を目指すことが大切です。

なっとく!
がんと職場

復職後も検査や治療の通院は数年続きます。
「仕事と治療の両立」を後押しするのは、職場のみなさんのサポートです。

知ってほしい、こんなこと
休暇

入院期間の延長や、治療スケジュールが急に変更になることもあります。

食事

こまめな水分補給や栄養補給が必要になり、たびたび席を離れることもあります。

トイレ

トイレの回数が増えたり、排せつに時間がかかることもあります。

副作用

吐き気や貧血、痛み、倦怠感などで、ラッシュ時の通勤が難しいこともあります。
職場で座っていることや立っていることが一時的につらくなることもあります。

副作用

吐き気や貧血、痛み、倦怠感などで、ラッシュ時の通勤が難しいこともあります。職場で座っていることや立っていることが一時的につらくなることもあります。

あまり知られていあに若い世代のがん問題

“中高年のがん”や“小児がん”だけでなく、AYA世代と呼ばれる年齢層のがんもあります。
AYA世代とは Adolescent and Young Adultを略して「AYA」。思春期および若年成人で15歳~35歳ころまでをいう。
AYA世代のがんを支えるために必要なこと
なるほど!

身体的にも精神的にも発育途中であり、治療後も続く長い人生の方向を決める大切な時期。
進学、就職、友だち、きょうだい、結婚、出産など、AYA世代特有の不安や悩みを少しでも解決していくことが、治療と同じくらい大切です。

みんなで変える社会

がんに関する環境が少しずつ変わろうとしています。企業ががん患者の雇用継続に配慮することを定めた法律ができ、社会全体でも、多様性を尊重することが求められています。めざすは、「がんだから...」「病気だから...」と特別視せず、共存できる環境づくり。

がんについての正しい知識や
情報を得ることも、社会を変える一歩です。

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がんの保健体育

がんは遺伝だ、と言っているあなた。
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