1限目 がんの国語 がんの基礎をざっくりひも解く

がんはどんな病気か知っていますか?
一言で答えるのは難しいですよね。でも、それは
当たり前のことです。
がんは種類や原因など伝え
る情報が多く、説明することが
難しい病気だからです。
「がんの国語」では
がんという病気の
基礎をざっくりひも解きます。

癌の語源

「癌」の語源は、フランスの外科医パレの外科学書のオランダ語訳で、長崎のオランダ通詞が「がん」に「岩」の漢字を当てて訳したのが始まり。江戸時代、華岡青洲は世界で初めて全身麻酔による乳がんの手術を行ったが、書物には「乳岩」や「乳巖」と書いている。現在使われている漢字の「癌」は、「岩」の異体字「嵒」とやまいだれ(部首)からなる文字である。

(監修:順天堂大学医学部教授 坂井建雄)

がんは日本の国民病です

なっとく

がんは1981年から日本人の死因第1位、
日本人の多くはがんで亡くなっているということ。
残念ですが、がんは日本の国民病と言えます。

(出典:厚生労働省 人口動態統計)

「がんは誰○○」の三段活用

がんは誰でも何歳でもなる
可能性がある!?

「中高年のがん」「若年成人のがん」「子どものがん」など年齢に関係なく誰でも、何歳でもがんになる可能性があります。

がんは誰もが完全に防ぐ
ことができない!?

大人のがんは生活習慣が関係すると考えられているので、健康的な生活で予防することはできるけれど完全に防ぐことはできません。

がんは誰にもうつらない!?

もし、あなたががんになっても、周りの人ががんになってもうつる病気ではありません。

がんはどうやってできるの?

さまざまな原因によって遺伝子に傷がついたり、細胞が入れ替わるときのコピーミスで、正常な細胞に異常が生じ、細胞は制御がきかなくなり、無制限に増えたり、周りに広がったりします。これを「がん化」と言います。

がん細胞は、何年も長い時間をかけて増えつづけ、大きなかたまりをつくります。
これが悪性腫瘍、つまりがんです。

がん細胞は、何年も長い時間をかけて増えつづけ、大きなかたまりをつくります。
これが悪性腫瘍、つまりがんです。

(例)異常な細胞の増殖が、胃で起これば「胃がん」、肺で起これば「肺がん」

早期発見が大切と言われる理由はがんの「いきなり成長期」があるからです

なるほど

一般的な検査で見つけられる
がんの大きさは約1cm。
大人の1個のがん細胞がここまで
成長するには、なんと10年~20年もかかり
超スローペースで成長するため、症状が出ないことが多いんです。

そして、がんがいきなり成長するタイミングは1cmを超えたあたりから。
そのスピードはびっくりするほどで、なんと1年半ほどで2~3cmを超える
「進行がん」に成長することもあります。
だから、このタイミングを逃さないためにも、定期的ながん検診が大切なんです。

自分で気づくことが難しい

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「がんの算数」ではがんに関する数字を学びます。
ビクッとする数字やそうなんだ~と思う数字など、数字から見るがんは少しリアルだけど、数字が私たちに教えてくれる大切なヒントです。

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